バドミントンモチーフの青春スポーツ漫画かといえば、大体そう。少し違う。
スポーツ漫画にしては珍しく部活に所属しているのにシングルスでインターハイに行く漫画で、優勝するためのモチベーションも家族が大部分を占めるという一風変わったスタイル。
読み切った後のスッキリ感はあるんですがストーリーだけならちょっと複雑になっている部分はあるかも。それでも面白いと言い切れるのは卓越した画力と主要人物の魅力が大きい。
通し読みして一番思ったことは1巻と5巻の表紙でデザインが違いすぎる。正確にいうと対荒垣からですが体格が良くなりすぎてる。誰しも思ったと思う。可愛いバドミントンよりガチ寄りになってきた。
試合中の画に関してもここまでも凄かったんですけど対荒垣からさらにすごい。白で描く(なんて伝えればいいのかわからないけど)のを混ぜることで勢いとか汗とか透き通るモノを感じたり。この試合は連載時には一年描かれたらしく、本当にベストバウトだと思います。読んでてもエネルギーを使う、使わされるシーン。表情と静と動の緩急も素晴らしい。
この後から羽咲の性格は初期とはだいぶズレたものになっていますね。バドミントンをやるときだけでなく他の時も陰湿なやつになってる。後半に至っては精神的にはブレブレになってるし強いのか弱いのかもよくわからない。修行をしてきたのに。単純に敵が強くなってるだけかもしれませんが。対志波姫の自分を天才だと思ってめちゃくちゃ煽るシーンは好きです。そしてめちゃくちゃ周りから良くない、焦ってると言われても勝つという。
もう一人の娘であるコニーも羽咲と同じく終盤ハイになってます。喜びを感じまくってて面白い。終盤の親子関係はよくわからないけど歪みまくっていた。テーマはマジで良くわかってない。みんなハイならばそれでいいのだ。
そんな羽咲と対照的に荒垣は結構自分を保ててるというか基本ブレない。同じ部活の仲間ですがライバルキャラの方が芯があって応援される選手というのも珍しい。羽咲が応援されないわけではないにせよ見てて荒垣の方が成長してる。正統派主人公ですね。
最後の戦いはダイジェストで終わって良かったのかもしれない。荒垣と志波姫戦で近いことはやっていると思うし。
一読する価値はあると思います。本屋さんに行ったときに少し開いてみるだけでも結構面白いかも。そんな感じでした