【体感時間、一千年】の管理人、火打形てぃあらです。
https://x.com/tiara_flint?s=21
趣味は読書、アニメ、オタク趣味、他
基本的にはこれらの感想・考察、備忘録、意味不明の戯言がメインになります。
記事のリクエスト、コメントもお待ちしています。(リンクも)
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朝井リョウの『正欲』を読みました。
本当は本屋大賞の『イン・ザ・メガチャーチ』を読む予定だったけれど手元になかった。
読んだ感想としましては結構考えさせられるような気分になって、うまくまとまらないなというのが一番の印象です。
本書で度々出てくる表現で、
顔の肉が重力に負ける
というものがあるのですが、これは理解されない諦念をよく表していてオシャレだと思います。作家力の高さ、表現の豊かさが窺い知れますね。
本書ではいわゆる性的マイノリティーの登場人物が多く登場します。
というかそこが世の中に理解されないこと、当事者の苦しみがメインの一つです。
自分が間違っているんじゃないか、なんで自分だけがこんな業を持っているのか、常識の想像の範疇にはない、ともすれば気狂いとも思われかねないものをどうしたらいいのか。
本書で起きる事件がそういったものの結果です。水が性癖なのに児童ポルノで逮捕されてるの意味わからん。でもそれを言ったところでそんな性癖嘘でしょ?でお終いなんですよね。
そんな性癖は読んでいる私にも感覚として理解できないことではありますが、頭では理解できます。というか自分が社会のレールから外れているから、レールに乗っていない人間がそれだけでは悪くないことを心で理解できます。
でもそれは普通に生きてきたらあんまり思わないんですよね。男が女を好きなことも明日も生きていると思うことも全てが当たり前だと感じてしまう。それがマジョリティーです、世の中において正しいとされていることなんです。
そう言ったことを言語化して切り口を作ってくれるのは非常に面白いところだと思います。特に序盤の8Pまで。
本書は最初に結果として起きた事件が紹介されてそこまでに至る道をオムニバス形式で追っていくものなんですが、ちょっと中弛みあるかな?と思いながらも後半は一気に読めてしまう。
その後半の面白さにつながってるのが「繋がり」と言うワードです。マイノリティーからすればそう簡単に繋がれないのは分かってるんだけど、それでも欲しいもの。
登場人物の中で特に好きなのは桐生夏生(水フェチ)と佐々木佳道(水フェチ)。この二人の繋がりですね。愛じゃないけど自立した大人同士の契約という繋がりは事件が起きても最後までお互いを忘れない、切れないままでなんだかとっても理想的です。
そこまでとは行かなくても大っぴらに隠さず喋れる相手は多かれ少なかれ欲しい。私ですら欲しい。でもそんな人はなかなかいないのです。本書にはそれでめっちゃうんざりするシーンもよく出てきます。自分を正しいと思い込んでる人が勝手に質問して勝手にキレてるシーンとか。流石に悲しかった。理解が得られると思ってはいけない孤独感からそれを悲しいと思ってちゃいけないような気がするのも悲しかった。
あともう一個印象的なのが諸星大也(水フェチ)と神戸八重子(男NG?大也のことはなぜか平気)の最後の言い合いの場面。あのシーン、読み返してもイマイチわからない。頭の中でわかって心でわからない。だけど、八重子のがなんだか気持ちが悪いような。一方が性的な目で見てるのって普通に気分が悪い関係な気がするけどな。対等に話しづらいというか。
あと最後八重子でいい感じに締めているのもよくわからない。八重子はどちら側の人間でもあるんだろうけど。そしてこの作品のもう一つのメインテーマである繋がりに前向きなんだろうけど好きにはなれなかった。
『正欲』、何かを考える気持ちになるのでオススメです。朝井リョウさんの文章は結構オシャレでした。また読もうと思います。
これらのnoteを偶然見かけて読んだので少し思いついたことを書こうかなと。
私(火打形てぃあら)はそもそもこのブログ、オタク寄りブログだと思って書いていますが、私自身を主観でオタクと捉えることは出来ていません。無論ふつうの人だと思って生きているわけでもないですが、上記事の無オタクが近いでしょうか。実際ものを買うことは少なめですし、家にはまず棚がないから何も飾れない。イベント現地参戦とかもほとんどしません。
オタクにもなれず生きづらいを現在も続けている人。まぁアニメもたまに見ているし本もちょこちょこ読んでいるので客観的に見ればオタクだと思う方が多いでしょう。
まぁ自分語りって見てても寒いしキツいんでこんなところで。
もちろん上の2記事は読めるくらい面白いので暇なら読んでください。
じゃあそんな私が考えるオタクのイデアとはなんなのか。
現代でいうならインドア派で、髪型がサイヤ人のように変化せず、趣味はこれと言ってなくなんだかんだアニメを見て、ツイッターとかをやってても狭い界隈にいて論説をせず、カードゲームをやっていて好きな本は紙で買う派の何かに強く執着して生きている人。これはオタクっぽいなぁと思います。別に私はこれではないしこれをやってる人が好きとかでもないです、嫌いな可能性は低いが。
逆に自分のみてくれのこととか気にしていて、家庭や恋人があって、お金があってとなるとこれはまぁオタクじゃないんですかね?少なくとも人から見られることを気にするなら、人と付き合うことができるんだったらオタクはしなくてもいい要素であり、そこに割くリソースの割合はオタクのイデアより低くなるでしょう。社会的成功者、社会に適合したものはその余裕の分オタク力が下がる。
というか私たちの時代のオタクって蔑称じゃないですか。そこに弱者性が生じる。何が好きだろうが弱者がオタクなんですよね。だからシンプルに今の時代と意味が擦り合わせられていないと思うんです。オタクじゃなくてなんかもっと下の属性の名前を考えればいいんじゃないですか?オタクというアイデンティティで悩まずに済むための。普通に弱者オタクでもいいけど、強者オタクくんやだなぁではある。
結局彼女がいるやつでもオタクと呼ばれる時代になったし、自分でオタクと思い続けたらその枷はなかなか強固な呪いになるでしょうね。
だから私はこの世の中でオタクと呼ばれたくない。オタクでいられるお前らと一緒にするなという逆張りの精神とオタクくんが一緒じゃなきゃ寂しいよの二面性を持ちながら生きていく。
これがオタクと評されるかはお前らの心に任せます。
追記
やっぱり自分語りがないと記事の迫力に欠けるなぁとは思います。ただオタクというよりサブカルを追っている人生、話題が多岐に飛ぶため割愛。
『空気の検閲 大日本帝国の表現規制』を読みました。
まずはこの一文を読んでほしい。
一個の騰竜は彼女の身上に蟠在し火熱の陽具は彼女の其を目がけて直突せんとす。 本文p118『性味』(新州書局、上海)
植民地における出版検閲の件で、しばしば直訳と意訳が混ざったものがあった。これもその一つである。引用したのは一部分だが、筆者曰く難渋な漢語と艶かしい表現が交差し、まるで澁澤龍彦のサド侯爵の小説のようだ、と評している。まぁ言わんとすることは竜、身上、其、直突あたりで察しがつくのではないだろうか。内容はただの性行為を描写しただけなので発禁処分された。しかし昨今では官能小説でも見ることができないような文章である。この時代のエリートだけが考え、そして失わせた名文ではないだろうか。これだけでもこの本を読む面白さがわかる。
検閲は現在、絶対悪である。しかし昔は当然のように行われていた。そして私たちは検閲と一口に言っても実態をよく知らない。未来にこのようなことが起こらないためにも検閲について少し学ぶのは大事だ。そしてこの本では検閲の面白い部分、恐ろしい部分、複雑な部分がそれぞれ紹介されている。私は特に面白い部分を楽しんで読んでいたのでそこを紹介しようと思う。
まあ最初に紹介した通り大体はエロ系統のことである。真剣な検閲官が捻り出して猥褻だ!と否定している様は真剣だからこそ笑いを誘う。と言っても一々面白いからといって引用していたらキリがないので引用は少なめにどんなものが規制されたのか見ていこう。
ある本は「全文を通して淫猥、純然たる淫本」と一刀両断され発禁処分された。いったいどれほどのものかというと半分くらい伏せ字である。多くの場合編集者が発禁処分にならないようにつけたものだが、無駄になることもあった。これがシーン丸ごと360字ほど伏せ字にしても逃れられないことがあるのが面白い。
その後伏せ字にする代わりに中国語訳したものを載せる輩もいたがそれも中国語に通じた検閲官に見破られて発禁処分になった。検閲官がエリートであることを遺憾無く発揮していて良い。
また、安寧秩序(世の平和)の項目に対しては主任に聞くと難しいところは相談してくれと言われるが、風紀紊乱(エロ)については真ん中のやつが固くなってきたら注意でなんともかなわなくなったら、もう禁止だという。直感すぎる。こうしてその道の達人となる検閲官であった。
普通のエロでこれなのだから特殊性壁はほぼアウトである。そういった本はなぜか伏せ字も使われていなかったりして逆に開き直っている。マイノリティーにはさらに厳しいが残念ながら当然と言った感じ。
そんな中、検閲官を悩ませたのが接吻である。西洋では普通だが日本では性行為に近いとされてきた。ついに接吻も取り締まりの対象になったのだ。接吻指導書は性交指導書と同じ扱いになった。国民全員中学生にでもする気だろうか。
他にも人が足りない上に何度も見なければいけないほど難しい映画の検閲、ラジオの検閲、一個のミスでパクリ歌を全て回収しなければならなくなったレコードの検閲などエロ関係じゃなくてもクスッときてしまうものはたくさんある。無論戦時下のグロ、言論統制など笑えないものもあるのだが、この本では検閲の体制を紹介することに重きを置いているので思想的な部分は強めではなく読みやすい方だと思う。
特に面白い部分は笑いながら読んでいたが真剣な学びにも繋がるところがあった。ぜひこの記事で紹介されていることで気になったら是非手にとってほしい。趣味と政治と学問をうまく取り扱っているこの本は検閲というテーマで一番入門的な一冊だろう。特にエロ方面だけを抜き出したので空気の検閲が結局なんなのか知りたい方は読んでください。
隣に座ってた人は退屈だって寝てました。本当に、ばかっ。
見終わった感想は一言で言うと面白い!子供も大人も楽しめるんじゃないですかね。
で、面白いの中身なんですが色々ありすぎてよくわからん!
これが一口感想となった理由です。AIとおもちゃの対立と和解やSNSがあるからこその友達作りの難しさ、ジェシーとエミリーの繋がりだったり一言で語りづらいものが沢山ある。だから総称して面白いなんですね。
まぁ一番はジェシーとブルズアイかっこよすぎ。女性主人公の強さが表れていて良い。
映画館で見たってのもあるかもしれないけどちょっとウルってくるし熱いシーンはちゃんと熱い。特典はよくわからないものをもらいました。シールでもないフィルムでもない何か。
他印象に残ったシーン。
なんか50体くらいいるバズの移動虫みたいでキモい。最後飛んでるし。
なんかウッディも禿げててかっこよくない。
リリーパッドはいいやつだったよ。トイレトレーニングマンよりもいい。
花江夏樹が最後に喋るの人気を感じて好きだ。
どうせみんな見てるので感想はこんなもので。4も見てないし楽しみ方もよくわかってないなりに楽しむことはできるので見てない人は暇なら見に行ってみてください。
映画『図書館戦争』面白かったです。
当時なんとなく流行ってるイメージはあったものの見ていなかったので新鮮でした。最初の一作しかまだ見ていないので他の作品も見たら感想書くかも。
榮倉奈々、マジで強い女性だ。言い方が失礼かもしれないけど、それを描きたい作品でもあるんじゃないか。困難を超えていける、悪く言えばパワハラでも耐えられる運動部のように強い男性的な女性像。
そして図書隊とメディア良化隊の戦争、ガチすぎる。どこまで世紀末になれば日本でそうなるんだ。ここが流石に許せなさすぎてその後現実の「有害図書の本」を読みました。
これらが強く印象に残りましたがアクション、ラブコメ風、図書隊の本を読む自由を守る姿はカッコよくキャストも豪華で楽しめました。終盤の最後の言葉に見せかけて位置を伝える「今日は誕生日なのにいけなくてごめん」みたいなやつはめっちゃ頭回ってるなと思った。そこからの堂上先輩がアツいんだ。
さて、ここからが現実の有害図書について調べて見た感想。
Amazon.co.jp: 有害図書の本 eBook : 永山薫: 本
表紙が素晴らしい(個人的な感想です)
有害図書なんて指定が唯一存在しない長野県で10代を過ごしていたのもあり寡聞にも知りませんでしたが面白い世界でした。
大体現実の有害図書(東京都では8条指定図書)は危ないことを示唆する本か性的描写の多い本がほとんどである。本書はしかしそれが条例で規制されるほどやばいのか?ということを疑問視している。ちゃんと条例を読めば「あくまでも青少年にとって有害だと限定している」ことがわかるが、区分陳列(ゾーニング)によって書店に出なかったり指定された巻がなかったり、大人も万人に有害な図書だと勘違いしたりアクセス制限されていたりするのだ。
この辺がめちゃくちゃ悪くなると図書館戦争になるのかもしれない。思想検閲という世界。
現実の日本には検閲制度もなく発禁もないが、わいせつ物頒布罪で摘発された本や、人権侵害や著作権侵害で出版差止めが出た場合は売れない。じゃあ有害図書規制は検閲じゃないか?合憲なの?というと1989年の岐阜判例によると合憲らしい、今の所は。
有害図書は自治体それぞれで決められているが、実質の決定プロセス、議事録などが残されていない場合が多々ある。これは東京都も近しい状態であり今の条例の不透明な部分と言えるだろう。
ここからはイラスト付きで1960年から2020年代に至るまで(といっても有害図書指定はどんどん減ってきているのだが)各自治体ごとの傾向を見ながら追ってくれる。ここは正直実際に見ないと楽しさがわからない。有害図書って色々あって、でもどれも一定面白そうな感じがするのが不思議。
あとはインタビューだったりでしょうか。いろいろな方々のお話を聞くと今のご時世もあり有害図書制度だけでは青少年に与える悪影響は止められないだろうし、形骸化している制度ならやっぱり在り方をなんとかしたいなって思います。
図書館戦争のメディア良化隊もなんかインターネットとか見張った方がいいと思うんですが、それはこの12年ほどの月日の違いもあるでしょうか。
今の子で本読んでたら多少のリテラシーがあるような気はする。あと「完全自殺マニュアル」や「図解アリエナイ理科ノ教科書」がちゃんと肝心なところは飛ばしてるって配慮があったとこ。今考えるとそりゃ完璧なデータなんて渡せるわけないよなと思うし、制作者は子供が読むことに一応配慮してるということがわかって安心できる。書く側にもリテラシーがあって読む側にも家庭で学校でリテラシーを身につけさせればいい話じゃん。まぁ条例とかは無くすのめっちゃ面倒らしいんで無くならないでしょう。
まとめると、有害図書、結果の証拠がなくて過程のプロセスもないのは見直してほしいかも。でもコンビニの雑誌類のゾーニング(実質消えたけど)はあった方が良いような気もするから難しい。子供の頃気まずかった記憶がある。でも、本の流通のことを考えると各々のリテラシーで減らしていけるといいのかなって思います。せっかく面白い本が多いんだから。
エロマンガというタイトルをつけるのは山本直樹先生のあとがきに対する尊敬の念であり、これはエロを描いているけれど確かにエロ以外のものも描いていると思います。ただ一般書籍に混じって陳列されていたメロンブックスさんは果たしてそれでいいのか。
それでは一番の感想を言います。
女の子がかわいい!!
一番大事ですね。絵が可愛いこと。表情の変化が素敵なこと。構図が色々変化してもそれが一切崩れないこと。


どれもすごく魅力的です。官能的な時もあれば上の画像のように純粋な時もある。女の子が活き活きしている。
次はシーンの描写についての感想です。
もちろんエロいんだけどそれに近いくらいすごいと感嘆してしまう。一番は静けさというかプライバシー感を感じる。それを感じさせるのが小説のような女の子視点でのモノローグと行為中の擬音の少なさ。粘膜の接触の音もモノローグ中は無く、射精の瞬間だけどくんどくんと大きくクるのが印象的に映る。厳選された擬音の使い方はこだわりの一つだろう。こんなエロマンガは初めて読んだ。
次は竿役のおっさんについての話
邪魔にならないに尽きる。大変嬉しい。ちょうどいい文脈を与えてくれてエロジジイらしさは少ししか出さない。大人と子供って感じじゃなく大人の妖精と女の子って感じがいいんですよね。毛もないし子種もないとされている。
まとめての感想
ブラインドの向こうで女の子が性に興味を持って快楽に耽っていくシチュ、非常に楽しめました。
ここまでエロについてしか触れてきませんでしたが最終話でストーリーが進行している。しかしストーリーの感想を飛ばしたのは解釈的にわからないところがあるからですね。女の子のエロさの素質的なところに関連している。国語の教科書感ある。でもそのわからなさも好きです。ベテランの巧みさと洗練されたモノを感じました。でも一番は絵が良すぎる!!
みんなも買ってみてね!!
非常に良い。
原作の1話を初めて読んだ時のワクワク感が蘇るキャラクターのビジュアルの士郎正宗らしさ。
キャストを一新してるとは思えないほど今までの攻殻機動隊にも演技を寄せていてくれて、それでいて決して自分たちの味を消してはいない声優の素晴らしい演技。特に坂本真綾さん。
2026の新しさを出しつつもどこか旧さを残すアニメーション。どこを見ても面白いですね。
もちろんシリーズを観てなくてもお話は完全に1からなので絵柄や世界観に興味を持ったら是非観てほしい。観た後に興味があったら映画は短いから見てみようなりすごく気になったら10年前に制作されたかっこいい攻殻機動隊スタンドアローンコンプレックスなども見てくれればファンとして嬉しいですね。
1話、桜の24時間監視とかいうセリフもありましたね。懐かしい。おじ目線になってしまうけれど読んだのはつい6〜7年前のことです。
今期1安定して楽しめる作品となりそうで安心しています。今までになかった素子の可愛げがある部分も見れますね。本当に楽しみ!!